研究課題/領域番号 |
17K06434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
杉山 久佳 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (20264799)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | スマートグリッド / インターネットオブエナジー / スマートエネルギー / パルス化配電ネットワーク / 分散型電源 / 電力パケット / Internet of Energy |
研究成果の概要 |
パルス化配電ネットワークは,電力を従来の連続波ではなく離散的な電力パルスによって送電する方式である.各パルスは,ネットワーク内で同期されたフレーム上の所定の電力スロットを用いて送電する.本方式は分散型電源との親和性があり,かつ自律分散的なネットワーク運用による高い信頼性を持つ.同ネットワークは提出者自身の発明であり,本研究ではさらに同方式の基盤技術として双方向電力パルス中継を可能にする電力ルータの設計,送電線周囲の電波雑音を低減する電力パルス波形の検討,およびポテンシャル勾配法による運用方式の提案とミニチュアモデルによるその運用状況の検証を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の地震や台風災害にともなって発生した大規模停電などにより,これらの災害に対する電力システムの信頼性が社会的な問題となっている.本研究が扱ったパルス化配電ネットワークは,分散型電源との親和性に加えて,分散制御による高い信頼性に大きな特長がある.本研究の成果である双方向電力ルータの設計とポテンシャル勾配法によるネットワーク運用方式によれば,パルス化配電ネットワークがさらに発展した適応クラスタ型配電ネットワークの実現が可能となる.クラスタ化された同システムは,分散型電源の特長を生かした広範囲の電力網を高い信頼性をともなって運用することができる.
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