研究課題/領域番号 |
17K06446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
松嶋 敏泰 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30219430)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 情報理論 / 符号理論 / 有限長解析 / 最適化理論 / 推定理論 / 情報セキュリティ / 統計科学 / データサイエンス / 最適化問題 / 情報源符号化 / ベイズ符号 / 符号化レートの有限長解析 / 符号構成 / 重み分布 / スムースレニーエントロピー |
研究成果の概要 |
本研究では,符号長が有限の場合など実用に則した条件下の通信システムの性能の理論限界を導出し,その理論限界を達成する符号・復号法の組を構成した.符号化レートや誤り確率等の理論限界を,実用的な設定の通信路において精密に解析し,並行して符号化・復号システム全体を大きな最適化問題として定式化することで,より実用的な制約のもと最適な符号化と復号の組として導出した.理論限界の導出で得られた成果を,符号化・復号システムの構成における最適化のヒューリスティック関数として利用し,大局的最適性の保証や符号化・復号アルゴリズムの高速化等の相乗的な研究を進めることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
情報理論・符号理論は,情報を扱う科学及び工学の基礎理論として現代の情報化社会の発展に寄与してきた.情報理論・符号理論では,雑音のある通信路を通して情報を効率よくかつ誤りなしで送る符号化・復号法の問題を数理的に扱う研究が行われている.我々は,この問題に対するアプローチをさらに推し進め,符号長が有限の場合など実用に則した条件下の通信システムの性能の理論限界を導出し,その理論限界を達成する符号化・復号法の組を構成した.このように,本研究の成果は実用上で信頼性が高く高効率な通信や情報処理システムの設計や構築に寄与することが見込まれる.
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