研究課題/領域番号 |
17K06449
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
三好 誠司 関西大学, システム理工学部, 教授 (10270307)
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研究分担者 |
梶川 嘉延 関西大学, システム理工学部, 教授 (30268312)
本仲 君子 関西大学, システム理工学部, 助教 (70781772)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 統計力学 / 信号処理 / 適応信号処理 / ボルテラフィルタ / 時変 / 情報統計力学 |
研究成果の概要 |
統計力学的手法を用いて非線形適応信号処理システムの挙動を理論的に解明した。すなわち、未知システムPがk次(一般次)のボルテラフィルタでモデル化される場合を対象とし、これをLMSアルゴリズムで更新される適応ボルテラフィルタHで学習する場合についてMSEの動的振る舞いを記述する連立微分方程式を、タップ長Nが大きい極限を考えることにより決定論的に導出し、解析的に解いた。得られた理論はMSEの動的振る舞いを定量的に予測する。さらに、3次以下の場合についてPのボルテラ核が帯配列であるようなシステムの振る舞いを理論的に解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
信号処理分野に新しい理論解析手法をもって挑むことにより「信号統計力学」という新たなパラダイムを創成し、「洞察」をキーワードに応用への展開を図る点において学術的意義がある。ステップサイズパラメータの上限など、これまではディジタルシグナルプロセッサを利用した実験や計算機シミュレーションにより試行錯誤によるしかなかった設計パラメータの決定に理論的な観点から指針を与え、実用上きわめて重要で広い応用範囲を持つ信号処理という分野に、理論解析の側面から貢献するという点で社会的意義がある。
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