研究課題/領域番号 |
17K06454
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 公益財団法人名古屋産業科学研究所 |
研究代表者 |
田坂 修二 公益財団法人名古屋産業科学研究所, 研究部, 研究員 (80110261)
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研究分担者 |
布目 敏郎 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10345944)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | マルチメディア通信 / QoE / ユーザ体感品質 / ベイズ統計モデル / ベイジアンネットワーク / インターネット高度化 |
研究成果の概要 |
マルチメディア通信におけるQoE(Quality of Experience: ユーザ体感品質)を,技術的及び非技術的要因を考慮して推定・予測するベイズ的方法論の枠組み構築を目指した. まず,音声・ビデオ通信における単一QoE尺度ベイズ統計回帰モデルと,力覚・音声・ビデオ(三感)通信における3構成概念(AVQ,HQ,UXQ)を持つベイズ構造方程式モデルを構築した.更に,3構成概念が相関関係しか持たないモデルと因果関係を持つモデルとを比較し, 因果関係モデルの方が統計的に適切であることを示した.また,三感通信において, 単一QoE尺度ベイジアンネットワークとベイズ統計モデルとを比較した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
QoEは,ユーザまで含めたマルチメディア通信システムにおける真の意味でのエンドツーエンド評価基準である.QoEへの影響要因を組織的・定量的に評価できる数理的手法は,システムの設計・運用に極めて有用であるとともに,高度情報通信システムの学術体系化に不可欠である.特に,力覚・音声・ビデオ通信は有望な次世代通信であり,そのQoE数理モデル構築の意義は大きい. 現在の高度情報ネットワーク社会では,技術のみが大きく先行し,ユーザまでも含めた情報環境アセスメントが不十分である.技術的視点のみでは解明できない種々の問題(ネット中毒など)が生じている.本研究は,これらの問題解決のための指針となりうる.
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