研究課題/領域番号 |
17K06465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
槌田 雄二 大分大学, 理工学部, 准教授 (80284785)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 鉄損低減 / 磁気特性改善 / 熱処理 / 二次電流加熱 / 低損失モータ / 積層コア / 無方向性電磁鋼板 / モータ製造工程 / 計測工学 / 電気機器工学 |
研究成果の概要 |
本研究では,「二次電流加熱法」と名付けた新しい短時間熱処理手法を提案し,従来の大型電気炉と比較して,大幅な短時間にて鉄損の低減が可能となった。具体的な研究結果は次の2つである。(1)「二次電流加熱法」を提案,同手法に基づく装置を開発し,装置の電磁特性,試料の温度特性を明らかにし,電磁鋼板積層コアに対して十分な性能を有する事を明らかにした。(2)従来の焼鈍では,大型電気炉を必要とし,12時間程度かかる。「二次電流加熱法」をリング形状の電磁鋼板積層コアに適用し,簡便な装置にて,10分間の短時間熱処理によって,磁気特性を改善し,鉄損を10%程度低減出来る事を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,短時間の熱処理によってモータ積層コアの鉄損を低減するシステムの開発を目的とした。その結果,研究代表者らが考案した「二次電流加熱法」により,モータ積層コアを短時間で効率的に加熱することによって鉄損低減化を可能とし,既存のモータ製造工程にも容易に導入可能で,かつ運用も低コストな「熱処理システム」の開発を実現した。研究成果は,国内の総エネルギー消費量の約半分を占めているモータの低損失化・高効率化に適用することが可能であり,CO2などの温室効果ガス排出量の増加による地球温暖化対策に貢献することが期待できる。
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