研究課題/領域番号 |
17K06473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
中迫 昇 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (90188920)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 音響測距 / 位相干渉 / 距離スペクトル / クロススペクトル / 近接2ch マイクロホン / 環境雑音 / 測定系の影響 / 独立成分分析 / 近接 2ch マイクロホン / セミブラインド信号処理 / 音響測距法 / 近接2chマイクロホン / 雑音環境 / ブラインド信号処理 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、介護・福祉用ロボットのように、近距離から遠距離まで広い範囲の距離検出が必要な機器に対し、可聴音を用いて人間までの距離を検知するための測距システムを実現することにある。しかしながら従来法ではスピーカとマイクロホン間の測定系の影響と観測雑音の影響を受け、測定精度が劣化する問題があった。本研究では、(1) 従来の位相干渉に基づく測距法では不可能な高雑音下において測定するための理論の開発、(2) スピーカとマイクロホンとの間の測定系の影響を除去するための理論の開発、(3) 具体的な対象物までの測距法の検討、などを行い総合的な理論を構築した。結果として提案手法の有効性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
可聴音を用いて対象物までの距離を検知するための音響測距法が知られているが、従来法ではスピーカとマイクロホン間の測定系の影響と観測雑音の影響を受け、測定精度が劣化する問題があった。本研究ではその対策法をとして、(1)近接2ch マイクロホンを導入しクロススペクトル法を適用することにより測定系の影響を除去し、(2)その結果、送信音として環境音などを利用することが可能となり、(3)さらにブラインド信号処理の技術を導入することによって観測雑音にも頑健な手法を提案し、実験的にも有効性を確認した。これにより、近距離から遠距離まで広い範囲の距離検出が必要な介護・福祉用ロボットなどへの適用可能性が示唆された。
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