研究課題/領域番号 |
17K06475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
西 恵理 摂南大学, 理工学部, 講師 (80757435)
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研究分担者 |
新川 拓也 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (50340641)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 計測 / 舌運動 / 吸啜 / 乳児 / 哺乳 / 運動メカニズム / 計測工学 |
研究成果の概要 |
本研究では,哺乳時における乳児の吸啜メカニズムを解明するために,開発したセンサデバイスを用いて舌の力を計測し,母乳摂取動作に関与する舌運動モデルの構築を行った。 主な成果は次の4点である。(1)吸啜時における舌の力計測について,被験者数80名の実績を得た。(2)計測データから良好な吸啜を形成しているパラメータ抽出に成功した。(3)PC上で人工乳首の簡易モデルを構築し,シミュレーションを通じて乳汁流出量の推定に成功した。(4)舌運動簡易モデルを試作し,乳児の舌運動と同様の動作が再現できることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性の社会進出を後押しする政策に伴い,女性が働きながら子供を産み育て,女性目線で社会に貢献できる仕組みを整備することが重要である。産後の速やかな社会復帰において,人工ミルクよりも栄養・免疫・健康面で優れている母乳を確保することが求められている。 しかし母乳の確保のために用いられる現在の搾乳器は乳児の舌の動きに則していないため,「痛みを生じる」「搾出量が少ない」等の問題を抱えている。これを解決するための第一歩として,まず乳児の吸啜メカニズムの解明が不可欠である。吸啜メカニズムの解明を通じて母乳摂取に有効な舌運動モデルの構築が可能と考えられることから,本研究は学術的な意義がある。
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