研究課題/領域番号 |
17K06484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
吉川 栄一 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 航空技術部門, 主任研究開発員 (70619395)
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研究分担者 |
牛尾 知雄 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (50332961)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ライダ / 風 / 周波数変調 / 信号処理 / エアロゾル / ドローン / 風観測 / 航空気象 / 地球環境計測 / 気候変動 / 計測工学 / リモートセンシング / 応用光学 |
研究成果の概要 |
長時間変調パルスを用いたコヒーレントドップラーライダ(CDL)が実証された。単一周波数パルスを用いた従来の パルスCDL(PCDL)では、距離と速度の分解能はトレードオフの関係にある。このトレードオフ関係を解消するために、周波数変調を用いたCDL(FMCDL)がこれまでの研究によって、理論的に提案されていた。本研究で開発したプロトタイプは、PCDLとFMCDL の両方として機能するように開発された。その観測データは、FMCDLがPCDL同様に風観測を実現しており、またFMCDLが理論通りの距離と速度の分解能を達成したことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で提案されたライダ方式は、従来の方式が持つ距離分解能と速度分解能のトレードオフ関係を解消するもので、その解消によって様々なアウトカムをもたらすと考えられる。学術的な意義としては、距離分解能を保ったまま速度分解能を高めることによって、大気機中のエアロゾルを分解して観測し、気候変動プロセスにおいて重要なエアロゾルの化学変化などを捉えることができると思われる。社会的な意義としては、小型の航空機に影響を与えるスケールの乱流を検知することに、本方式が提供する高距離分解能観測は極めて有効であるため、本技術はドローンなどを用いた新航空輸送の実現に必要不可欠になると予想される。
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