研究課題/領域番号 |
17K06495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
制御・システム工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田中 秀幸 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90303883)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 制御理論 / システム同定 / パラメータ依存システム / カーネル法 / 閉ループ同定 / 雑音共分散 / 不安定系の同定 / 部分空間同定法 / カルマンフィルタ / 半正定値計画問題 / 確率実現 / カルマンゲイン / イノベーション / Granger Causality / 統計データ |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、パラメータに依存する動的システムのモデリングとして、統計的な方法により補間を行うためのアルゴリズムの開発を行うことである。この問題に対し、整合性の取れた状態を見つけることが一般には非凸問題になることや、雑音や数値的誤差に脆弱な場合があることが特徴として挙げられる。本研究に関して得られた主な成果は以下のとおりである。パラメータ依存システムに対し与えられた局所点におけるモデルのインパルス応答を求め、カーネル法を使って局所点を補完する方法を提案した。また、線形時不変モデルに対し、不安定な多入力多出力系の同定や雑音に関するさまざまな知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
制御を行う場合に、パラメータに依存して変化する動的システムのモデリングが必要とされる場合がある。パラメータが固定されたもとでシステム同定によって得られたデータに対し、効率良くパラメータ依存システムを求める方法について考察した。データに基づく補間の観点から動的システムのモデリングの考察を進めることで、統計的学習理論等と動的システムのモデリングを融合した新しいシステム同定理論を構築するための第一歩とする。また、局所点におけるモデルの精度も重要であるため、線形時不変系の同定や雑音共分散に関する知見を蓄えるための研究を行った。
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