研究課題/領域番号 |
17K06514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 北海道大学 (2019) 秋田県立大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
佐々木 貴信 北海道大学, 農学研究院, 教授 (00279514)
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研究分担者 |
野田 龍 秋田大学, 理工学研究科, 講師 (00626955)
後藤 文彦 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (10261596)
林 知行 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (60370285)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | CLT(直交集成板) / 橋梁補修 / 床版 / 防腐対策 / 防護柵 / CLT(直交修正板) / 床版取り替え / ラッピング / CLT / 木材 |
研究成果の概要 |
新しい木質材料であるCLT(直交集成板)は、ひき板(ラミナを)直交させて積層接着した大型のパネルである。最大で幅3m,長さ12m,厚さ270mmの製品が製造可能であり、単位体積重量はコンクリートの1/6~1/4 程度と軽量であることから、橋梁補修の際の床版用途へのCLTの適用可能性を検討することとした。 CLT を床版材料として利用する上で課題となる防護柵の設置方法や、防腐対策の検討を行った。前者については一般の橋梁に用いられる防護柵を適用できる可能性を示し、後者については,CLT全体をFRPシート等でラッピングする物理的な処理で,防水・防腐効果を得る方法を検討し、実用可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内には約70万橋の道路橋があり、点検や補修など維持管理が課題となっている。これらの橋梁の中には、市町村等が管理する小規模なものも数多く存在している。このような小規模な橋梁のうち、コンクリート床版を交換するような場合にCLT床版の「軽さ」を活かすことができる。こうした土木分野でのCLTの用途開発は前例がない。また、木材の防腐処理として、製品全体をシートで包むようなラッピング処理はこれまでにない新しい発想である。 わが国では、戦後に全国に植林された森林が十分に成長し、利用時期に達している。地域の森林資源と生産技術が地域の交通インフラの維持に生かされることは、地域の活性化にも繋がるものである。
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