研究課題/領域番号 |
17K06519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
岩月 栄治 愛知工業大学, 工学部, 教授 (10278228)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | アルカリシリカ反応 / コンクリート / 劣化抑制 / アルミイオン / カルシウムアルミネート鉱物 / アルミ / 抑制 / アルカリ骨材反応 / アルミニウム / 砕石粉 / アルカリ溶融処理 / 耐久性 |
研究成果の概要 |
コンクリートの劣化現象であるアルカリシリカ反応(ASR)の新たな抑制方法として、アルミイオンによる反応生成物の非膨張化を検討した。 結果では、ASRのモデル材料である水ガラスカレットを用いたモルタル・コンクリートに、カルシウムアルミネート鉱物をセメント質量の3~5%添加で抑制効果が確認された。しかし、反応性の岩石骨材を用いたモルタル・コンクリートでは、カルシウムアルミネート鉱物の抑制効果が低く、フライアッシュではアルミの溶出量や組成等の特徴によって抑制効果の違いが確認された。このことからアルミの溶出状況等を今後詳細に検討することが必要であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、コンクリートの劣化現象であるアルカリシリカ反応を抑制する新たな手法の開発である。反応によって生成した膨張性物質を、アルミイオンを溶出する物質の添加によって非膨張化することで完全に反応を抑制し、さらに小量の添加であるため容易な手法である。このためコンクリートの配合への影響も少なく、骨材の反応性の有無を事前に判定することも不要となり、骨材資源の有効利用として社会的意義は大きい。 成果では、アルミイオンが反応を抑制することをさらに明確にしたことによる学術的意義は大きい。今後さらに反応に適した反応抑制物質を開発することによってインフラ構造物の耐久性向上に貢献できると思われる。
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