研究課題/領域番号 |
17K06522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
麓 隆行 近畿大学, 理工学部, 准教授 (30315981)
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研究分担者 |
岩月 栄治 愛知工業大学, 工学部, 教授 (10278228)
三方 康弘 大阪工業大学, 工学部, 教授 (60434784)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | コンクリート / X線CT / 画像相関法 / 体積ひずみ / 圧縮応力 / 乾燥収縮 / アルカリ骨材反応 / 凍結融解 / モルタル / 3次元画像相関法 / ペースト / 骨材 / 圧縮 / DIC / PTV / 画像計測 / 圧縮強度試験 / 内部変形 / 3次元 |
研究成果の概要 |
圧縮載荷のような短期的に供試体内部の変形計測のために,撮影時の機械的誤差を減らすための載荷板に取り付ける固定点を有する治具を開発した.また,乾燥収縮やASRのような長期的な供試体内部の変形計測のために,供試体に取り付ける治具も開発した.一方,拘束されたASR供試体や凍結融解を受けた供試体について,3次元画像相関法(DVC)を利用して算出した隣り合う計測位置の変位差から内部の体積ひずみを求める場合,治具を用いなくても,十分な精度で計測できることを示した.以上から,コンクリート供試体内部の局所的な収縮・膨張変形を短期・長期的に計測できるX線CT画像計測法を確立できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果としてX線CT装置で活用できる供試体内部の変形手法を開発した.例えば近畿大学のX線CT装置は,使用材料の粒子が大きいコンクリート試験体内部での挙動を計測するために,解像度0.062mm程度で,直径100mmの3次元画像を得られる.これにより,コンクリート分野で一般的に使用される直径100mmの供試体を用いて,応力変形,乾燥収縮,ASR膨張,凍結融解等の状況下で生じる供試体内部で体積変化を可視化することができ,表面から劣化が生じる現象のより深い理解に繋がる.そして,その結果は,FEM等による解析での現象の再現やより適切な構造設計や維持管理にも応用できると期待される.
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