研究課題/領域番号 |
17K06533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
鍬田 泰子 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (50379335)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 大阪平野 / 地震観測 / 地盤ひずみ / 表面波 / 埋設管 / 耐震 / 線状構造物 |
研究成果の概要 |
本研究では、大阪平野で励起される表面波の震動特性を明らかにするために、大阪市福島区の地震観測点の周辺に3台の地震計を設置し、2017年10月より24時間連続観測を開始した。研究期間中に2018年の大阪府北部の地震や2021年の福島沖の地震において全ての地震計で強震動を観測することができた。大阪府北部の地震では、震源から南西方向に観測点は位置するが、震源方向よりもやや東よりの方向から表面波が到来しており、東側に南北に走る上町断層帯の影響を強く受けていることが明らかになった。さらに、表面波によるひずみは実体波によるひずみとほぼ同程度になっていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本のガスや水道、下水道などの埋設管路の耐震基準を横断的に見れば、地震波動による埋設管の影響評価に用いる地盤ひずみの算出過程において、想定している地震波動は実体波や表面波で統一性がなく、波の伝播速度も指針によって異なる。表面波が励起されやすい平野においては、地震時には表面波による地盤ひずみは無視できないと考えられるが、本研究で行った地震観測によって表面波に起因する地盤ひずみの特徴を踏まえることができた。
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