研究課題/領域番号 |
17K06544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
水野 英二 中部大学, 工学部, 教授 (80144129)
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研究分担者 |
伊藤 睦 中部大学, 工学部, 准教授 (00345927)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリート柱 / アンボンド型SFRC柱 / 補修効果 / 耐震性能 / 損傷レベル / 繰り返し二軸曲げ / 鉄筋取り替え基準 / 軸方向鉄筋の破断 / 軸方向鉄筋取り替え / 鉄筋の座屈性状 / 座屈した鉄筋の残留強度 / 三次元有限要素解析 / 二軸繰り返し載荷実験 / 鉄筋の余剰耐力 / RC柱 / 座屈性状 / ライズ比 / 二方向載荷 / 構造工学・地震工学 / アンボンド型鋼繊維補強コンクリート柱 / 補修 / 耐震性能向上 |
研究成果の概要 |
本研究では,繰り返し載荷下で大きな損傷を受けた,材料・構造特性の異なる鉄筋コンクリート(RC)柱を対象として,柱基部で損傷したコンクリートに「異なる特性のコンクリート補修」および座屈した軸方向鉄筋に「異なる取り替え補修」を施した補修柱の耐震性能を新品柱のそれらと比較し,実験的・解析的な観点から「補修効果」について考察・検証した. その結果,大きく損傷したRC柱に対して,補修コンクリートには鋼繊維補強コンクリート(SFRC)および座屈した軸方向鉄筋には伸び率の高いステンレス筋(SUS304)を用いてアンボンド化補修を施した場合,RC補修柱は新品柱と同等な高い耐震性能を発揮するという知見を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
材料・構造的な補修に基づいた本研究から,1)大きな損傷を受けたRC柱内部の座屈した軸方向鉄筋の「余剰耐力」を整理・検討することにより,現場での軸方向鉄筋の取り替え基準が特定可能となる,2)継ぎ手部を含めた軸方向鉄筋の破断を防止することが可能となる,3)また,大きな損傷を受けた柱のヒンジ化部分の補修方法を検討することにより,柱の耐力とポストピーク領域での耐荷特性を回復させることが可能となる,4)最終的には,補修部分をアンボンド型鋼繊維補強コンクリート構造とすることにより,内部コンクリートの破壊および軸方向鉄筋の座屈・破断などの大きな損傷を受けたRC柱に対して「最適な補修法」の特定が可能となる.
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