研究課題/領域番号 |
17K06578
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
武藤 裕則 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (40263157)
|
研究分担者 |
田村 隆雄 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (40280466)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 総合土砂管理 / 森林 / 土砂生産 / 流砂 / 河道災害 / 流砂量計測法 |
研究成果の概要 |
降水量に対する土砂生産・流出量の応答特性について現地観測結果から検討した結果,期別連続雨量がある閾値を上回ると流出土砂量のオーダーが変わること,さらに両者の関係は,流域や閾値前後の別に限らず自然定数を底とする指数関数で表されることが示された.流出土砂量に対する森林管理の影響としては,自然林が卓越しかつ崩壊地を流域内に有する方が流出土砂量の基底値は大きいが,降水量に対する応答性は針葉樹林が卓越する流域に比べて緩慢であることが示された.以上の成果に基づき,サブ流域ごとの森林特性に基づく流出土砂量の予測を行い全流域からの平均年間流下土砂量を推定したところ,オーダー的には満足な結果が得られた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,従来から指摘されてきた地形や地質などの土砂生産・流出に関与するパラメータに加えて,崩壊地の有無や林齢などの森林の人的管理の影響がかなり寄与している可能性を示した点に新規性がある。ここで得られた成果は,流域管理において森林管理が,洪水流出量の調節のみならず土砂動態の制御の面からも重要であることを指摘した点で,研究の今日的意義は大きい。簡便な方法によって流域全体からの流下土砂量をある程度の精度で予測できたことは,適用限界が示されなかった点は課題として残るものの,実用に結びつく発展性が認められる.
|