研究課題/領域番号 |
17K06580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
鬼束 幸樹 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (20293904)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 魚道 / 遡上 / 遊泳能力 / fishway / migrate / swimming / 遊泳力 / 魚種 / 魚群 / 水工水理学 |
研究成果の概要 |
ダムや堰が人間活動への水供給のために日本の河川に設置された.そのような状況では魚は河川の上流に遡上することができない.これは,サケ,マス,アユといった回遊魚にとっては絶滅を意味する.そのため,ダムや堰のそばに魚道を設置する必要がある.ところが,魚の遡上に適した魚道の幾何学形状は不明である.本研究では,階段式魚道における適した幾何学形状が解明された.さらに,既存の水路に小さな工夫,例えば,粗石を既存の魚道底面に設置することで遡上率が向上することを解明した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1997年に河川法が改正され,「河川環境の整備と保全」が法に明文化された.2006年には多自然型川づくりを見直した多自然川づくり基本方針が河川局長より通達された.ところが,河川に横断構造物が設置されると魚類の縦断移動が困難になる.この問題を解決するために魚道が設置される.しかし,魚の遡上に適した幾何学形状や水理条件などはほとんど明らかにされていない.本研究によって,魚の遊泳能力および魚の遡上に適した幾何学形状や,既設魚道において魚道内に突起物を設置するなど微細な工夫をすることによって魚の遡上率が向上することが解明された.そのため,特にサケやアユなどの遡上魚の種の保存につながる.
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