研究課題/領域番号 |
17K06584
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
齋田 倫範 鹿児島大学, 理工学域工学系, 准教授 (80432863)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 干潟 / 沿岸環境 / 潮汐 / 潮間帯 / 自重圧密 / 底質輸送 / 沈降速度 / 透水係数 / 粘土鉱物 / 潮流 / 長周期波 |
研究成果の概要 |
泥質干潟における細粒底質の特性把握、および凝集性懸濁物質の動態予測に向けた試みとして、粘土鉱物の沈降・自重圧密特性の評価、凝集を考慮した懸濁物質輸送モデルの構築、および今津干潟を対象とした現地観測と数値計算を実施した。その結果、凝集性懸濁物質の沈降特性や堆積物の自重圧密特性に関する知見を得た。さらに、数値計算により、干潟域への護岸建設によって生じる凝集性懸濁物質動態の変化特性を明らかにするとともに、今津干潟を事例として、底質輸送を駆動する一要因としての長周期湾水振動の特性についても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、沿岸域の疲弊は著しく、赤潮、貧酸素化、さらには漁獲量減少が深刻である。沿岸域の再生にとって、干潟域が有する高い生物生産性や水質浄化機能が果たす役割は大きい。本研究では、粘土鉱物の沈降・自重圧密特性に関する貴重な知見を得るとともに、凝集性底質輸送モデルを構築した。干潟域における物理過程の実態解明、および水質動態予測技術の確立に資する本研究の取組みは、沿岸開発や温暖化が干潟域・沿岸域の水質や生物生息環境にもたらす影響の把握や持続可能な海域利用に関する諸検討への応用も期待される。
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