研究課題/領域番号 |
17K06587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
朝岡 良浩 日本大学, 工学部, 准教授 (00758625)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 氷河融解 / エルニーニョ現象 / 熱収支 / 衛星観測 / UAV / ボリビア多民族国 / 衛星リモートセンシング / 合成開口レーダ / 氷河融解・流出モデル / リモートセンシング |
研究成果の概要 |
本研究はアンデス高地の熱帯氷河を対象として、エルニーニョ現象時の氷河変動、融解機構、水資源量を評価した。エルニーニョ現象が卓越した2014年から2016年の期間、消耗域の面積率が高い氷河の顕著な縮小を確認した。エルニーニョ現象時の氷河と大気のエネルギー交換は、乾燥化に伴う放射収支の減少によって融解量が減少する。また、表面温度の低下を顕熱輸送量の増加が補う。熱帯氷河が分布するボリビアのトゥニ貯水池は、エルニーニョ現象時の氷河縮小および降水量減少に伴い水資源が減少する。首都圏への水供給を維持した場合、下流域の水資源に強く影響することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はボリビア多民族国の熱帯氷河を対象として、エルニーニョ現象時の極端な気候条件下の氷河変動と水資源量の変化を明らかにした。エルニーニョ現象の期間に一部の氷河の縮小が顕著であること、エルニーニョ現象に伴う乾燥化によって氷河の融解量が減少し、エルニーニョ現象後の河川流量にも影響することを示した。エルニーニョ現象時の極端な気候条件に着目して、熱帯氷河の変動と水資源への影響を解析した一連の研究成果は、水文・水資源工学に関連する学術分野だけでなく、熱帯氷河の融解水を水資源として利用する山岳都市の水資源管理においても有益な知見と考えらえる。
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