研究課題/領域番号 |
17K06613
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
石川 奈緒 岩手大学, 理工学部, 准教授 (10574121)
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研究分担者 |
伊藤 歩 岩手大学, 理工学部, 教授 (90312511)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 抗菌性物質 / 土壌 / 収着・分解 / 藻類への生態毒性 / 収着 / 分解 / 藻類 / 毒性試験 / タイロシン / 温度 / 環境影響評価 / 医薬品 / 土壌環境 / 水圏環境 |
研究成果の概要 |
家畜に投与された抗菌性物質の一部は、家畜の体内で分解されず排せつ物として体外へ排出され、さらに堆肥とともに農耕地へ拡散し、薬剤耐性菌の発生に寄与する可能性がある。本研究では、黒ボク土、褐色森林土、灰色低地土の3種類の土壌を用い、抗菌性物質(タイロシン、スルファモノメトキシン、スルファメサジン)の土壌への収着、易動性および分解性を実験的に明らかにした。また、分解生成物の安全性を藻類に対する短期毒性試験から評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、土壌中の抗菌性物質の挙動を収着と分解について検討し、特に分解のメカニズムについて土壌微生物だけでなく、土壌中の鉱物の寄与も明らかにしたこと、さらに分解生成物の水域生態系の影響を評価した点である。土壌の理化学特性により抗菌性物質の土壌中の分解や分解生成物の特性について検討を進めることで、環境への負荷が低い抗菌性物質を選択して使用することが可能となると考える。この成果は薬剤耐性対策に寄与できる社会的意義を持っている。
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