研究課題/領域番号 |
17K06615
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
藤田 昌史 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 准教授 (60362084)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ヤマトシジミ / 酸化ストレスマーカー / 成長力 / 汽水 / 総抗酸化力 / 汽水域 / 人為影響 / 環境ストレス / 土木環境システム |
研究成果の概要 |
殻長19~25mmのヤマトシジミはORACの個体間のばらつきが小さく、軟体部よりも鰓の方が抗酸化応答を捉えやすいことがわかった。ヤマトシジミを用いて摂餌実験、排泄実験、呼吸実験を行い、摂餌、排泄、呼吸による排出の各炭素量をTOC計で測定し、成長力を炭素収支に基づいて簡便に評価する手法を確立した。都市下水およびその分画成分をヤマトシジミに与え、酸化ストレスマーカーと成長力の応答を調べたところ、都市下水中の溶存態成分がヤマトシジミに最もストレスを与えていることがわかった。また、酸化ストレスマーカーの統合指標と成長力の間には、概ね負の相関があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
汽水性二枚貝ヤマトシジミの酸化ストレスマーカーを評価するうえで、個体間のばらつきを抑えられる殻長の範囲を明らかにした。ヤマトシジミの成長力を、従来のエネルギーベースではなく、炭素ベースで簡便に評価できる手法を確立した。酸化ストレスマーカーと成長力との間に負の相関があることが見出されたことから、個体レベルの応答である成長力を用いることにより、生化学レベルの酸化ストレスマーカーの応答を解釈できる見通しが立ったと言える。
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