研究課題/領域番号 |
17K06616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
山田 俊郎 岐阜大学, 工学部, 准教授 (30335103)
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研究分担者 |
李 富生 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 教授 (10332686)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 水道 / 溶存有機物 / 残留塩素 / 浄水スラッジ / 汚泥間隙水 / 粉末活性炭吸着 / 汚泥管理 / 排水管理 / スラッジ間隙水 / 送水過程 / 水道水質管理 / 塩素消費性 / 有機物分画 |
研究成果の概要 |
水資源の有効利用の観点で利用されている排水を原水に返送するクローズドシステムの浄水場において,返送水の1つとなる脱水ろ液中に原水に含まれない有機物が確認され,これは塩素消費性が高くかつ粉末活性炭吸着では除去されにくい成分であることがわかった。特に水温や汚泥温度が高くなる夏季において嫌気条件下で汚泥が貯留槽に滞留した場合,間隙水中の溶存有機物濃度が高くなるだけでなく,高塩素消費性有機物が発生するため,汚泥貯留期間を短くする,汚泥を好気条件に保つなどの発生源対策が水質管理上必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
浄水場内で発生した排水等を着水井に返送し,水を有効活用するクローズドシステムを採用している浄水場における,水中の溶存有機物の特徴を把握し,返送水に原水にはない有機物が含まれていることを示した。またこの有機物が塩素消費性が高く粉末活性炭吸着しにくい成分であること,発生する汚泥を嫌気雰囲気で比較的高い温度で貯留した場合に発生することなどを明らかにし,クローズドシステムを採用している浄水場において汚泥貯留における監視や管理が重要であることを指摘した。
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