研究課題/領域番号 |
17K06620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
橋本 温 県立広島大学, 生命環境学部, 准教授 (30332068)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 嫌気性芽胞菌 / ウェルシュ菌 / 糞便汚染指標 / ソーストラッキング / MST / 汚染源探索指標 / PMMoV / 代替指標 / 大腸菌 / 腸球菌 / 河川流域管理 |
研究成果の概要 |
先行の研究で明らかになっているヒト由来汚染源での嫌気性芽胞菌(ウェルシュ菌)cpe遺伝子保有株の偏在性を利用し、川流域のヒト糞便汚染のソーストラッキング指標としての有効性の評価に加えて、食中毒起因菌である本菌の消毒法について検討した。 家畜系ポイントソースを受ける河川およびヒト由来のポイントソースおよびノンポイントソースを受ける河川におけるフィールド調査において、cpe保有株のMST指標およびウイルス指標としての有効性が明らかになった。また、消毒実験によって有機物共存下での過酢酸による消毒効果が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸菌などの細菌が糞便汚染指標として用いられてきた。これらの指標細菌は、水などの糞便汚染の有無を評価する指標として機能してきているものの、人を含む様々な動物に由来する糞便汚染の識別、原虫やウイルス等を含む糞便-経口感染する微生物の指標としての効果は限定的である。本研究では、糞便汚染の汚染源識別指標(MST)指標としての「機能」性と原虫、ウイルスも含む「網羅」的な指標としての嫌気性芽胞菌(ウェルシュ菌)の意義を示した。これは、水道水源の微生物学的水質の評価を行う際に単なる糞便汚染の評価からより進歩した評価を行うことができるツールを示すものであり、微生物学的安全性の確保に有効に役立つものである。
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