研究課題/領域番号 |
17K06632
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
島田 侑子 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (90586554)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 定着部 / せん断力伝達 / アンカーボルト破断 / ルーズホール / 水平二方向載荷 / 屋根定着部 / 構造解析 / 長孔 / 実験 / 摩擦係数 / 振動実験 / 速度依存性 / 側方破壊 / 接合部 / ローラー支承 / 二方向載荷 / 動的摩擦 |
研究成果の概要 |
立体トラス屋根の支承部において多用されるルーズホール設置型のローラー支承を対象に,二方向からの地震入力を受けてどのように破壊し,また構成する要素がどのように関連しているのか,要素実験や試験体を模した有限要素解析等での挙動を検討した.この結果,すべり最大速度が100 mm/s以下の場合は,速度依存性は弱く,最大速度が100mm/sを超え,速度の上昇を伴い線形的に摩擦抵抗が低下すること,ベースプレートに傾きがついてすべった場合,摩擦係数が0.1程度大きくなること,水平二方向載荷ではアンカーボルトがベースプレート側面に接触し,その後変形してスライドしなくなった傾向が確認できた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
他のすべり支承より安価で簡単に施工でき,立体トラスを有する既存建物で一般的に用いられているルーズホール形式のローラー支承について,これまで検討がほとんどなされてこなかった水平二方向入力や動摩擦力の影響を含めた検討により,よりリアルな支承部の挙動と特徴を明らかにできた.本研究の成果は,即時に実務に直結できる内容であり,新築建物のみならず,既存建物に対して耐震補強を行う場合,更には被災した建物を復旧させる場合においても,ルーズホール設置型のローラー支承を安全かつ最大限に活用できるようになる面で,耐震工学に大きな貢献をもたらすものである.
|