研究課題/領域番号 |
17K06636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中村 孝也 新潟大学, 自然科学系, 教授 (50305421)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリート建物 / 軸力再配分 / 崩壊時間 / 旧耐震基準 / 地震応答解析 / 鉄筋コンクリート柱 / せん断破壊 / 静的加力実験 / 主筋比 / 軸力比 / 芯鉄筋 / 限界変形 / 崩壊 / 連続地震 / 曲げ降伏後せん断破壊 / 短周期地震 / 長周期地震 / 軸力上昇 / 有限要素解析 / 脆性柱 |
研究成果の概要 |
本研究は鉄筋コンクリート(RC)建物を対象として,脆弱な部材を含む建物の耐震性評価において,柱の軸力保持能力喪失を起因とする層崩壊を視野に入れ,軸力最配分を考慮できる崩壊挙動の評価手法の提案,および連続する巨大地震に対する応答性状評価を目的としたものである。脆性柱を有するRC架構の最大荷重以降の挙動を評価する際に,柱の脆性破壊に伴う軸力最配分後の柱と架構の挙動の変化を実験に基づいて評価した。また連続する地震入力に対して,避難時に重要な情報となる崩壊時間(建物の揺れ初めから崩壊までの時間間隔)の性状を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RC造建物の耐震性評価および構造設計において,柱の破壊に付随する軸力再配分を考慮することができればより精密な評価が可能となる。そこで,本研究により,軸力再配分を考慮したRC造建物の地震応答解析を実施して検討した結果,倒壊を免れるために必要なベースシア係数等を明らかにした。また,近年問題となっている巨大地震が連続して発生する場合を想定して,地震応答解析により避難時に重要な指標となる崩壊時間について検討し,建物周期の変化と地震動周期の関係等を明らかにした。以上の成果は,RC造建物の耐震性評価および構造設計法の拡張に資するところが大きいと考えている。
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