研究課題/領域番号 |
17K06646
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉岡 智和 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (40304852)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 非構造壁 / 摩擦ダンパー / 建築構造・材料 |
研究成果の概要 |
架構に小破程度の損傷が生じた震災マンションの耐震性能を回復・補強する方法として,破壊したRC非構造壁を撤去後に代替として,摩擦ダンパー・ファスナーを利用した軽量PCaRC制振方立て壁を取り付ける制振補強法を提案した。研究成果として,せん断力100kN,200kNを発揮可能な軽量PCaRC制振方立て壁における方立て壁,及び摩擦ダンパーの仕様を確認した。加えて,地震挙動時の方立て壁に生じる損傷の程度,及びそのエネルギー吸収性能(等価粘性減衰定数)を把握することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2016年熊本地震では20%以上の分譲マンションが「半壊」以上の被害を受け,その復旧が大幅に遅れるという事例が多数見られた。分譲マンションは重要な社会インフラであるため,その復旧の遅れは都市機能の回復の大きな障害となっている。震災マンションの多くは, RC非構造壁がせん断破壊するものの架構は小破程度の被災度であり,復旧工事を施し継続使用できる場合が多い。それ故に,被災したマンションの価値保全,価値向上が図れる提案した軽量PCaRC制振方立て壁を用いた制振補強法の開発は急務であると考えられる。
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