研究課題/領域番号 |
17K06655
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
小澤 雄樹 芝浦工業大学, 建築学部, 教授 (50388120)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 既存木造住宅 / シェルター / オイルダンパー / 倒壊危険性 / 倒壊解析 / 応答制御 / 耐震補強 / 木造住宅 / 耐震性能 / 木造 / 耐震 |
研究成果の概要 |
本研究では、耐震性能の不足する既存木造住宅内部にシェルターを挿入し、これと木造住宅をオイルダンパー等で連結することで、建物の応答抑制及び倒壊危険性低減を図る手法を提案する。剛な連結部材を用いた場合と比較して、ダンパーを用いることでエネルギー吸収効果により建物の応答を抑制できると同時に、シェルターへの過剰な水平力流入を防ぐ効果が確認された。また、倒壊解析手法を用いた検討では、シェルター連結により建物の偏心挙動を抑えられることがわかった。また2階建てモデルの1階にシェルターを挿入した場合、ダンパーを用いることで1階の応答を低減しつつ2階部分の応答増大を大幅に抑制できることなどが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
震度6弱以上の地震で倒壊危険性のある建物は国内に未だ多数存在しており、これら既存住宅の耐震性能を向上させることは社会的に喫緊の課題である。住人にとって比較的小さな負担で安全性を高める手段の一つに耐震シェルターがあるが、建物自体の耐震性能向上は期待できないことが大きな課題となっていた。 本研究で提案する手法は、シェルターと既存住宅を連結することで、大地震時の建物倒壊の危険性を大幅に低減しつつ、万が一倒壊に至った場合でもシェルター内の安全性を確保できる、2段構えの安全性向上策が図られている点に特色がある。既存住宅の耐震性向上を図る上で、有効な選択肢の一つとして利用されることが期待できる。
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