研究課題/領域番号 |
17K06694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
土岐 文乃 東北大学, 工学研究科, 助教 (70635573)
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研究分担者 |
宮原 真美子 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (90726754)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 植民地住宅 / バンガロー / イギリス / インド / オーストラリア / アメリカ / 地域性 / ヴェランダ / 戸建て住宅 / 量産住宅 / 戸建住宅 / アーツアンドクラフツ / プレファブリケーション / カタログ |
研究成果の概要 |
本研究は、近代化の過程において産業化された量産住宅のあり方をそのルーツから再考すべく、グローバルなフォーマットを持ちながらも異なる地域で独自の発展を遂げたイギリス植民地住宅バンガローに着目し、インド、イギリス、オーストラリア、アメリカに現存する初期事例より産業化の過程と地域性のあり方を考察したものである。インドで環境に対応するために発生したバンガローは、イギリスでは自然景観を享受するための装置として、オーストラリアやアメリカではヴァナキュラーかつスタイルを持った住宅として普及し、発展過程において2つの地域性―本質的地域性とイメージ的地域性を獲得しながら量産型の都市住宅へと展開したことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのバンガローの研究では、植民地時代に普及した特殊な住宅形式として通史的に、あるいは住宅スタイルとしての特徴を主眼に論じられることが多かったが、本研究では地域性に焦点をあて、多国間における具体的な事例の比較に基づいて実証的にその共通点と相違点を明らかにした。また、量産住宅の問題について、対象を世界におけるルーツに設定し、一地域に特有のものであった住宅形式が普遍性を持ちながら異なる環境・文化・建築技術と融合していくプロセス、今日におけるその活用状況を示し、様々な思想の影響を受けながら戦後急速に普及した我が国の量産住宅のあり方、利活用を考える上で貴重な手掛かりを示唆したという点で意義がある。
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