研究課題/領域番号 |
17K06740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
秋元 一秀 崇城大学, 工学部, 教授 (90299660)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 集落再生 / 共同空間 / コミュニティ / 集団 / 日常 / 非日常 / 墓地 / 墓まつり / お法師祭り / 集落の変容 / 公園 / お堂 / 神社 / 運営集団 / 仮設住宅 / 都市計画・建築計画 / 都市・地域計画 |
研究成果の概要 |
平坦な地形に立地する集落では、神社、お堂、墓地と居住域の位置関係は内包、近接である場合が多く、嘉島町では公園も集落ごとに整備され、各共同空間が震災後の再生を含め機能し、継承されていた。一方、山裾や台地に立地し傾斜地の集落では、墓地が離れた場所にあると消滅の傾向で、都市計画区域外であれば計画的な公園整備はなく、震災後、共同空間を介したつながりの継承が難しい状況もみられた。ただ、益城町広崎の神社再建と氏子組への取込み、南阿蘇村等の墓祭り継承、納骨堂組合等による墓地再建、お法使祭りにおける新たな会の設立など、集落としてのまとまりと再生に対し、共同空間を介した集団の存在が重要であることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
共同空間は集落再生やコミュニティ維持に寄与することを示したが、課題もみられた。公園は都市計画区域内では避難や震災後の利用を考慮して集落に対応した整備の必要があり、区域外の集落では公園に代わる場所の確保や確認が必要となる。一方、神社やお堂は、祭りなどにより存在意義は認知され、コミュニティ維持への寄与は大きいが、氏子の存在は不可欠である。人口増加地区では新たな居住者への働きかけが、減少地区では担い手の確保が問題となる。また、納骨堂化の流れの中で墓地の維持は難しい状況にあるが、管理団体の設立や墓祭りにみられる墓地での集まりなど共同空間のひとつとして再考する余地はある。
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