研究課題/領域番号 |
17K06742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野村 俊一 東北大学, 工学研究科, 准教授 (40360193)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本建築史 / 中世 / 折衷様 / 禅宗様 / 大仏様 / 和様 / 様式 / 中世仏堂 / 東アジア |
研究成果の概要 |
本研究課題を通して、中世日本で展開した折衷様建築をめぐって、東アジア海域での交渉関係をふまえながら、その意匠と技法の系譜を詳細に検討した。そのために、日本に留まらず中国大陸全土に現存する遺構の現地調査を進め、その実態を悉皆的に検討した。その調査結果をふまえ、おもに台輪・頭貫・燧梁・減柱といった、おもに禅宗様建築にみる部材や技法の東アジアにおける分布と、そこから言い得る建築情報流通プロセスについて、和様建築への影響と併せて考察を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今まで日本建築史学では、中世の折衷様建築について、日本の状況に限定しその系譜を叙述するものがほとんどであった。戦前・戦後まもなくは、その類型化の試みがいくつかの研究者らにより進められてきたものの、近年は折衷様あるいは和様という言葉で一元化するものが多いのである。 鎌倉期以降、和様に大仏様や禅宗様が加味されてゆき、全国にさまざまなキャラクターを持つ建造物が開花した。中国建築の影響もあって、かつ日本独自の状況と併せて、特徴のある意匠と技法が散見されるようになったのである。本研究は、日本の折衷様建築の実態をより詳細に理解するための基礎的研究としても意義がある。
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