研究課題/領域番号 |
17K06743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
三谷 徹 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (20285240)
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研究分担者 |
章 俊華 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (40375613)
鈴木 弘樹 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (50447281)
大野 暁彦 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 講師 (00758401)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 庭園 / ベトナム / ガーデンハウス / 王宮庭園 / 扁額 / 建築 / デザイン / 形態 / 都市 / 立地 |
研究成果の概要 |
フエを調査対象地とし、3回の現地調査から、5件の<宮廷帝廟の庭園>における文字表象を収集分析、既往研究では詳細調査の少ない私家庭園<ガーデンハウス>について、9件の建築および庭園の実測調査を行う。 調査データの整理、分析から以下が認められる。ガーデンハウスの庭園空間は、祖霊の祭祀壇と庭園内の水盤と障壁を結ぶ軸構成が明確であり、開口景も建具により矩形に切り取られ、フォーマルな形態的特徴を持つ。しかし同時に、軸構成は短く、障壁も小規模であり、豊かな緑地への開放感を同時に持つ。宮廷帝廟庭園の文字表象には、祖霊への畏敬の念が強調され、自然や歴史的な時間軸の概念を受ける様式であることが理解される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アジア圏の伝統様式庭園を包括的に調査する研究の一つである。第一回調査の中国と比較し、第二回調査の韓国別墅は、軸構成が囲繞空間から解放しされ、遠望される山容まで庭園要素として取り入れる手法が特徴的に見られた。これに対しベトナム庭園では、軸構成を明確に作りながら、空間を解放する形式が認められる。庭園の意味も、韓国ではより天体的概念に広がる傾向を示したが、ベトナムでは、祖霊への時間的広がりを見せる。アジア北部、南部共に仏教を基盤とする庭園構成が見られるが、各国では、軸構成扱いが異なることで、それぞれ異なる世界観を表象する様子が、物理的な形態分析、および文学的な意味分析から実証されてきた。
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