研究課題/領域番号 |
17K06758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 昭和女子大学 (2020-2022) 金沢工業大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
戸田 穣 昭和女子大学, 環境デザイン学部, 講師 (00588345)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 戦後建築 / 慰霊 / 記念 / 建築資料 / 戦後 / アーカイブ / ポストモダン / 慰霊の空間 / 建築の記念性 / 建築史 / 都市史 / 戦災復興 / 近代建築 |
研究成果の概要 |
近代国家にとって、革命や内戦、対外戦争における多数の死者の慰霊は大きな責務である。本研究では、戦後日本における代表的な慰霊空間の成立過程を明らかにし、それらの記念性のデザインの特徴を分析することを目的とした。具体的には、慰霊空間のリスト化および類型化、重要な慰霊空間の個別調査、慰霊の建築家について調査した。重要な慰霊空間のうち東京都建立の戦没者慰霊施設(相田武文設計)、ならびに日本政府建立海外戦没者慰霊碑(菊竹清訓設計)については建築家資料の調査を実施し目録作成と記録化を行い、両者の慰霊空間の特徴を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慰霊は戦争だけの問題ではない。近年の度重なる自然災害や、日常的な交通災害などにおいても、慰霊は必要とされている。そもそも人は皆亡くなるのであるから、慰霊は日常とも地続きの問題である。このような社会的な要請がありながら、その空間のデザインについては国内のきわだった事例を除けばこれまで十分な考察がなされてこなかった。個人の内面における祈り(祈念)の感情だけでなく、社会の中でより公共的な記憶(記念)を実現しようとするとき、そこに集う人々を包摂する空間が重要になる。これまでに構想され、建設されてきた慰霊の空間について考察し、記念性の空間的な表現に注目することには社会的な意義がある。
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