研究課題/領域番号 |
17K06762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 京都華頂大学 |
研究代表者 |
川島 智生 京都華頂大学, 現代家政学部現代家政学科, 教授 (60534360)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | モデルスクール / 小中学校 / 標準設計 / 文部省 / 戦後学校建築 / 助成金制度 / 新制中学校 / 小学校 / 鉄筋コンクリート造校舎 / 建替え / 標準化 / 統廃合 / 校舎 / 中学校 / モダンデザイン / 1950年代 / 文部省営繕組織 / モダニズム |
研究成果の概要 |
本研究は建築学的に空白のままにあった戦後の学校建築の全体像と意義について、文部省が昭和20年代に設定したモデルスクール制度という補助線を引くことで位置付けをおこなった。研究から得られた成果は文部省が推進した標準設計による鉄筋コンクリート造校舎がモデルスクールを出発点として全国各地に成立していったことが確認された。その結果、昭和40年代には小中学校で木造から鉄筋コンクリート造へと校舎の主流が変わったことも解明された。 モデルスクール事業は昭和22年度に生まれ、昭和29年度を最終年としておえられた文部省の校舎建設事業であり、各府県で数校が選ばれ、全国に計192校が建設された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昭和20年代から30年代に建設された戦後の学校建築ならびに戦後の学校建築を牽引した文部省モデルスクールの校舎について、建築史学の観点から解明したはじめての試みであり、本研究は今後の学校建築史学ならびに戦後の建築史学に新しい知見と視座を示しうる。 現存するモデルスクールも含めて2017年の時点で現存した16校に関する現地調査をおこなっており、その建築的な意義をまとめた。16校は今後数年間ですべて解体される可能性が高く、そのような意味で現物に向かい合うことができた最後の現地調査といえる。ここで得られた写真・図面・文献資料は後世の貴重な研究資料になるものと考えられる。
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