研究課題/領域番号 |
17K06787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小島 隆 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (70333896)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 粒子 / 多孔性 / 酸化物 / 微構造制御 / 加水分解 / 水熱 / 金属アルコキシド法 / 水熱法 / セラミックス / ナノ材料 / 無機工業化学 |
研究成果の概要 |
本研究では、穏やかな条件で加水分解した水和酸化物粒子の多孔化手法の展開と、水和酸化物を原料とした酸化物粒子合成手法の有用性について検証した。結果として、従来は多孔化が困難であった金属酸化物および複合酸化物の多孔化を可能とするとともに、非常に低温での結晶化を可能とした。特に、直接の合成では粒径や形態の制御が困難な化合物でも、水和酸化物を原料とすることによって、その合成が容易に可能となった。また、原料粒子の化学的安定性の低さは、液相下における原料への異種イオンの拡散や、原料成分の溶解・再結晶に有利であり、結晶の異方性長を促す場合にも好適な反応場を提供できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、これまでも数多くの酸化物の原料に用いられてきた、水和酸化物の精密合成による価値の再検証にある。水和酸化物の結晶化および異種金属イオンとの反応に関する基礎知見の蓄積は材料科学の発展に大いに貢献できる。本研究の社会的意義は、セラミックス系粒子の精密合成の幅が大幅に拡がることにある。粒径が均一な真球状の粒子の合成は、特に晶癖が現れやすい結晶性粒子では困難なことも多く、本手法は稀有な合成手法の一つとなる。
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