研究課題/領域番号 |
17K06792
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田邊 靖博 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70163607)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 衝突・衝撃7 / 接合 / FRP・樹脂 / 衝突・衝撃 / セラミックス / 積層 / 高速衝突 / 複合 / 防護板 / 複合材料 / 樹脂 / 構造・材料 / 宇宙科学 |
研究成果の概要 |
本研究の結果から、有機系(樹脂系)材料が使用可能な環境下あるいは分野では、樹脂系材料を接合剤とするセラミックス接合体が、単体(バルク)セラミックスと比較して優れた耐衝撃特性を有することが明らかとなった。これには、接合材として用いた樹脂系材料の延性、応力緩和作用、伸び性が大きく関係していることが示された。さらに重要なことは、接合手法は、大型あるいは複雑形状の部材作製が難しく、大型焼結炉や長時間工程が不可欠とされるセラミックス部材の新たな省エネ・省資源作製手法として活用できる可能性が非常に高いと考えられることである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セラミックスは軽量、高剛性という優れた特性を有する一方、破壊靭性が低いことから、高速可動部材へ応用する際に、壊滅的な破壊に至るおそれが懸念された。しかし、接合技術を応用して積層することで、解決できる可能性が高いことを明らかにした。セラミックスのもうひとつの特徴として、高硬度を挙げることができ、保護部材としての用途展開が期待されている。セラミックスの接合積層構造による衝撃損傷の軽減、さらに複雑形状の実現は、これらの保護部材の用途での応用にも有効な技術であると考えられる。接合積層化技術は、適切な接合材と方法を選択することで、使用条件や使用分野に合わせたセラミックス製造の重要技術と考えている。
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