研究課題/領域番号 |
17K06815
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
複合材料・表界面工学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
星野 勝義 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (50192737)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 金属調光沢 / オリゴチオフェン / ラメラ結晶構造 / 塗布膜 / 電解重合膜 / 導電性ポリマー / 塗布膜・電解重合膜 / チオフェン / 重合体 / 金色調光沢 / スマート材料 |
研究成果の概要 |
研究代表者は、3-メトキシチオフェンの高分子量オリゴマーが膜形態で金色調光沢を発現することを見出していた。本研究では、第一にその金色調光沢発現機構の基礎を確立するために、原料チオフェンのドーパントおよび置換基が、膜の光学特性および化学構造に及ぼす影響についての検討を行った。その結果、ドーパント種に依存して、膜の色度は赤金と青金となること、および光沢度が変わることが明らかとなった。また、置換基を変えると膜中で形成されるラメラ微結晶のラメラ層間距離が変わり、それに応じて色度・光沢度が変化することを示した。第二に、金色調光沢を失うことなく、オリゴマーとポリエステルのブレンド膜を形成することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常空間では、金、銀および銅色の加飾がなされている物品が多く存在する。しかしこうした塗料・インクには金属微粉末が含有されており、種々の実使用上の問題を内蔵している。これまで、金属を用いずにメダル色を実現しようといくつかの興味深い有機物質が創生されてきた。研究代表者のグループも金色あるいは銅色調高分子物質を創生し検討を行ってきた。本研究では、その高分子材料に関する様々な分析を通して、金色調光沢発現のメカニズムの検討を行い、その解明に迫ることができた。さらには、社会実装を見据えた検討により、応用に関する基盤を確立することができた。
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