研究課題/領域番号 |
17K06849
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 公益財団法人電磁材料研究所 |
研究代表者 |
池田 賢司 公益財団法人電磁材料研究所, その他部局, 研究員(移行) (40769569)
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研究分担者 |
薮上 信 東北大学, 医工学研究科, 教授 (00302232)
小林 伸聖 公益財団法人電磁材料研究所, その他部局等, 研究員(移行) (70205475)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ナノグラニュラー薄膜 / 磁気誘電効果 / 誘電率 / 磁気抵抗効果 / ナノグラニュラー材料 |
研究成果の概要 |
誘電率や電気伝導性の磁界制御などの従来にない新しい機能性を有する材料の実現を目的として、互いに異なる特性を有するナノグラニュラー膜を積層した薄膜を評価した。ナノグラニュラー薄膜の誘電特性はデバイフローリッヒモデルにより説明が可能であり、磁性金属含有量の異なる層を積層すると、積層界面の数に応じて比誘電率が増加することを見出した。この誘電率の変化は、周波数に対して不変の成分の増加に起因する。磁気誘電効果は積層構造による影響を受けないが、光の周波数帯域においても積層構造による誘電率の増加が保たれていることを確認した。積層構造の形成に伴う積層界面における電気分極の形成が影響していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のナノグラニュラー薄膜は、磁性金属と絶縁体マトリックスの比率によってその特性の大半が決定され、支配的な制御要因となっていた。今回の検討では、積層構造の形成により誘電率の増加が確認された。この結果は、積層構造の形成に伴う内部構造の変化によって特性制御が可能であることを示すものであり、ナノグラニュラー構造の新たな制御要因を見出した点でその学術的意義は大きい。積層構造による誘電率の制御は、今後の光学応用にとっても有用な結果である。
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