研究課題/領域番号 |
17K06898
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化工物性・移動操作・単位操作
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
船造 俊孝 中央大学, 理工学部, 教授 (60165454)
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研究分担者 |
孔 昌一 静岡大学, 工学部, 教授 (60334637)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 拡散係数 / 超臨界流体 / 測定 / 二酸化炭素 / 金属錯体 / 化学工学 |
研究成果の概要 |
CIR法を用い、各種金属錯体の拡散係数を100~150℃の高温域のscCO2中で測定した。高温域においても、liquid-likeの密度域では低温域と同様に拡散係数を流体力学相関式でよく相関できたが、高温域のgas-likeの密度域では、流体力学相関式から大きく外れ、低密度になるほど偏差は大きくなった。この領域では既往の相関式の推算精度は低く、新たな推算モデルの開発が必要であることがわかった。輸送物性である拡散係数と粘度は相似性があり、推算式中に粘度を必要とする場合が多いので、高圧CO2+有機溶媒系の粘度の推算について、Eyringのモデルを基に推算法を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超臨界流体を含む高圧流体、特に高温超臨界流体中の拡散係数は、装置設計や化学プロセスの最適化のためには不可欠な物性値であるが、その測定データや推算方法は、超臨界流体抽出プロセスの設計を念頭に置かれて測定されたもので、いずれも低温条件下に限られている。近年、超臨界流体堆積(SFD)法が新規な乾式のメッキ法として注目され、さかんに研究されているが、そのプロセス設計や最適化のために必要な高温超臨界流体中の拡散係数データはほとんど報告されていない。本研究は、高温超臨界流体中の拡散係数の測定データの蓄積を目的としたもので、既往の測定条件の空白を埋めるもので、学術的にも重要である。
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