研究課題/領域番号 |
17K06908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
反応工学・プロセスシステム
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
興津 健二 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (60295095)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超音波キャビテーション / バブル温度 / 溶存ガス / 過酸化水素 / 水素 / 硝酸イオン / 亜硝酸イオン / ヨウ化カリウム / 超音波 / バブル / 界面 / 高温 / 熱分解 / ラジカル / 無機塩 / 化学工学 / ソノケミストリー / 超音波化学 |
研究成果の概要 |
超音波照射によって生成される高温高圧バブルにおいて、バブル温度、バブル数、反応生成物量の関係を考察するための実験を行った。試料溶液中のヨウ化カリウム濃度が高くなると、バブル数の減少がおこることに加えて、水の分解から生じる過酸化水素と水素の量やバブル温度が変化することが確認された。また、亜硝酸イオンと硝酸イオンおよび過酸化水素はそれぞれの生成に対して、互いに影響を及ぼすことがこれらの物質収支の解析からわかった。さらにバブル内のガス成分がバブル温度やソノルミネッセンスに与える影響や、混合ガス溶存水のもたらす超音波キャビテーションの特徴が評価できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超音波マイクロバブルの応用研究が水浄化技術やナノテクノロジーの分野などで進められているが、バブルのもたらす化学反応の根源であるバブル自体の特性(温度や圧力、数、分布など)とその化学作用の関係はまだ良く分かっていない。本研究では、多面的な観点からの実験を行うと共に、得られた結果を定量的に解析することにより、バブル特性とその化学作用の関係を明らかにした。本研究成果は、今後の超音波化学反応を解析するための基礎的知見として学術的に意義が高く、さらに超音波マイクロバブルを利用する新たな産業創出の一助になるものと考えている。
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