研究課題/領域番号 |
17K06928
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
水本 博 九州大学, 工学研究院, 准教授 (90346817)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 幹細胞 / iPS細胞 / 分化誘導 / 三次元培養 / 分化誘導培養 / 細胞運命制御 / 中空糸 / 生物・生体工学 / 移植・再生医療 / 細胞・組織 / 生体材料 / バイオリアクター |
研究成果の概要 |
本研究では、中空糸を用いた独自のiPS細胞の分化誘導プロセスによって、効率的に内胚葉前駆細胞を取得可能な培養プロセスの構築を試みた。中空糸内部においてiPS細胞を未分化維持条件下で増殖させ、分化誘導条件に切り替える二段階培養について検討した結果、中空糸内部での高密度培養を達成した。中空糸内部でのiPS細胞の分化誘導について、単層培養と比較して高い分化誘導率が示された。また自発的分化の方向性は中空糸径に依存することが示された。さらに、高密度条件下において内胚葉分化誘導を試みた結果、約45%の内胚葉前駆細胞の取得に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の遂行により、一般的な単層培養と比較して高い細胞密度条件下においても、中空糸径を制御することにより内胚葉への分化効率を高めることが可能な三次元培養法を確立した。この結果、本手法が大量の細胞を取得可能でかつ効率的なiPS細胞由来内胚葉前駆細胞誘導プロセスとして有望になる可能性は高い。また、標的臓器細胞によって中空糸径を変化させることにより、種々の臓器細胞への分化誘導プロセスへの応用が期待される。
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