研究課題/領域番号 |
17K06933
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
吉田 亘 東京工科大学, 応用生物学部, 講師 (10599806)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | メチル化CpG / メチル化アデニン / グアニン四重鎖 / 定量PCR / 熱安定性 / DNAメチル化 / グアニン四重鎖DNAクラスター / 全ゲノム増幅 / 次世代シークエンサー / デジタルPCR / 1分子計測 |
研究成果の概要 |
これまでに、VEGFグアニン四重鎖(G4)構造中のCpGがメチル化されると、それを鋳型とした場合、PCR増幅効率が減少することを報告している。そこで、本研究ではCpGメチル化によりVEGF G4構造が安定化する条件を検討した。その結果、熱安定性が上昇するためには20 mM NaClと2 mM MgCl2が必要であることが明らかになった。また、ckit1 G4構造はアデニンがメチル化されると、その熱安定性が低下することを明らかにした。さらに、ヒトゲノムDNAにおいてG4構造形成配列が密に存在する領域を解析した結果、9,651箇所のG4クラスターを同定することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、CpGのメチル化とアデニンのメチル化がG4構造の熱安定性に影響を与えることが示された。さらに、本メチル化レベル測定法の標的となるG4構造形成配列が含まれるヒトゲノムDNA領域を網羅的に同定することに成功した。つまり、今後これらの知見を基に、定量PCRを行うだけで簡便に標的遺伝子のCpGメチル化レベルやアデニンメチル化レベルを測定できる方法が開発され、種々の疾病の診断法へ利用されることが期待される。また、メチル化レベル測定法の開発だけでなく、メチル化G4構造の生体内での機能解明にも貢献することが期待される。
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