研究課題/領域番号 |
17K07045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
眞田 佳門 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50431896)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大脳新皮質 / 神経細胞移動 / G蛋白質共役受容体 / リゾフォスファチジン酸 / 神経前駆細胞 / セロトニン / 神経科学 |
研究成果の概要 |
脳の発生過程において、神経細胞は神経前駆細胞から誕生し、新生した神経細胞は目的地に向かって移動する。これら一連のプロセスは脳発生に極めて重要であるが、 神経細胞の誕生および神経細胞移動をコントロールする細胞外因子およびその作用機序に関する研究は充分ではない。本研究では、細胞外分子であるリゾフォスファチジン酸が重要であり、リゾフォスファチジン酸の情報を神経細胞が受け取り(リゾフォスファチジン酸受容体4を介して)、その結果、神経細胞が形態変化して移動を開始することを明らかにした。本研究により、神経細胞と周囲の環境との相互作用を司るインターフェースの分子実体とその役割を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、神経細胞移動を制御する細胞外環境因子はほとんど不明であった。私共は近年、G蛋白質共役受容体と呼ばれる一群の受容体に着目して解析を進め、脳発生におけるその重要性を示すという極めて独創的な研究を展開しており、他の追随を許さない成果を挙げている。本研究で見出したリゾフォスファチジン酸受容体4はG蛋白質共役受容体の1種であり、G蛋白質共役受容体を介した情報伝達が神経細胞移動に極めて重要であることを世界に先駆けて報告したものである。また、本成果は、神経細胞移動という複雑なシステムを理解する上で、細胞外環境の重要性を提示しており、当該分野の将来の研究展開に大きな影響を及ぼすと自負している。
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