研究課題/領域番号 |
17K07061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大石 康二 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (80420818)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大脳皮質 / 神経系前駆細胞 / 神経分化 / 転写因子 / 脳・神経 / 発生・分化 / 層形成 / Neurogenin |
研究成果の概要 |
大脳皮質は、性質の異なる種々の神経細胞(サブタイプ)から構成され、これらは共通の神経前駆細胞から時期依存的に次々と生み出される。この様式は、神経前駆細胞の分化能の時間的な変化によって説明されてきたが、その分子的機構はほとんど解明されていなかった。この仕組みの解明のため、本研究では転写因子Neurog1/2に注目した。Neurog1/2は、神経発生のすべての時期で前駆細胞に発現するが、深層サブタイプの決定に特異的に関与する。研究の結果、深層サブタイプの産生に、Neurog1/2の活性制御 とエピジェネティック因子のポリコーム抑制複合体が重要であることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、Neurog1/2による特異的サブタイプ決定メカニズムの分子機構を明らかにし、さらにそれが時期選択的に活性化される機構を明らかにした。すなわち、Neurog1/2によるCTニューロンの分化決定は特定の時期だけで“ON”になるが、この“ON”の状態は、Neurog1/2の転写活性の制御、及びポリコーム抑制複合体によって制御されることが分かった。これまで神経前駆細胞の分化能の時間的変化に関しては、時期依存的な転写因子の発現という単純なモデルが考えられていた。本研究の結果から、「時間的変化」が転写レベルとエピジェネティックなレベルという多階層で制御されることが示唆された。
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