研究課題/領域番号 |
17K07062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 高知工科大学 (2018-2019) 順天堂大学 (2017) |
研究代表者 |
竹田 真己 高知工科大学, 総合研究所, 特任教授 (00418659)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 電気生理学 / 長期記憶 / 脳神経回路 / 再認記憶 / 光遺伝学 / 霊長類 / 記憶 / 大脳皮質 |
研究成果の概要 |
側頭葉ニューロン群が知覚情報から関連する記憶を想起する際にどのように協調して働くのか、その動作原理は明らかではなかった。そこで、記憶課題を学習したサルを用いて、記憶想起時の側頭葉神経回路の働きについて調べた。その結果、視覚知覚・記憶想起という異なる認知プロセスに依存して、側頭葉記憶神経回路は皮質層レベルで異なるダイナミクスを示すことが示唆された(Takeda et al, 2018, Nature Communications)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「記憶は脳のどこに蓄えられ、表象として取りだされるのか」との問いに対し、これまで記憶課題遂行中のサルの電気生理学的実験や脳部位破壊実験、ヒトのfMRI実験や神経心理学的研究といったアプローチにより、記憶の記銘・想起に関わる脳領域、特に側頭葉ニューロンの記憶情報表現についての知見が蓄積されてきた。本研究は従来困難だった皮質層レベルの神経回路動態に迫るために多点同時計測法、局所フィールド電位計測など複数の手法を組み合わせる点で、記憶回路動態にアプローチする新しい手法を提案しており、記憶障害といった脳高次機能障害の診断・治療法の確立のためのより詳細な回路動態の基礎的理解に貢献すると考えられる。
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