研究課題/領域番号 |
17K07072
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
中村 和昭 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 薬剤治療研究部, 室長 (80392356)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | バソプレシン / 受容体 / 神経細胞 / アストロサイト / 神経保護 / 社会性行動 / グルタミン酸 / avpr1b / 不安行動 / 細胞保護 / 脳虚血 / 神経科学 / 生理学 / 脳・神経 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
本研究では、バソプレシン(AVP)がアストロサイトに作用することにより、アストロサイト機能を制御し、直接・間接的に高次脳機能や神経細胞保護を制御しているとの仮説を立て、AVPによるアストロサイト機能制御機構について検討を行うことを目的とした。神経障害に対するAVPの神経保護作用の検討、社会性行動に対するAVPの作用の検討、AVPによる脳内グルタミン酸濃度へのをAVP受容体欠損マウスを用いて行い、脳虚血モデルにおけるAVPの神経保護作用、AVPの社会性行動に対する影響、AVPによる脳脊髄液中のグルタミン酸濃度の変動を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AVPの中枢神経系における作用は不明な点が多いが、本研究でその一端が明らかとなった。AVPは虚血性脳疾患に対する神経保護作用を有している可能性が示され、脳障害の治療薬として利用できる可能性がある。また、AVPが性行動の制御に関与している可能性が示され、社会行動制御機構の解明につながる成果となると期待される。さらに、AVPが神経伝達物質であるグルタミン酸の脳内での濃度の制御に関与している可能性が示され、神経上場伝達機構の理解に資する成果となると期待される。
|