研究課題/領域番号 |
17K07073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
小島 正己 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 上級主任研究員 (40344171)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 神経 / 成長因子 / うつ病 / バイオマーカー / 脳脊髄液 / ペプチド / 疾患 / 脳 / 神経細胞 / 定量 / 精神疾患 / BDNF / SNP / 分子間相互作用 / LTD / 神経科学 / 蛋白質 / 細胞・組織 / 生理活性 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
BDNF pro-peptideとうつ病の関係を検証した。最初にBDNFプロペプチドがヒトCSFに存在し、ウエスタンブロッティング法により簡便に検出可能であることを示した。次に、27人の統合失調症患者、18人の大うつ病性障害、および27人の健康な対照において、CSF濃度を調べた。男性と女性を別々に調べたところ、MDDの男性ではBDNF pro-peptideのCSF濃度が男性のコントロールよりも有意に低いことが見出された。しかしこの違いは女性の被験者では見出されなかった。これらの結果は、特に男性においてCSF中BDNF pro-peptideレベルの低下がMDDと関連することを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中年男性の大うつ病患者において有意に低下している新規バイオマーカーを発見した。 このマーカーはBDNF pro-peptideと呼ばれる脳および脳脊髄液に存在するペプチドであり、中年男性の大うつ病患者の脳脊髄液では健常人に比べて有意に減少していた。 うつ病は日常生活や仕事の多忙や人間関係のストレス、さらには生活リズムの乱れなど生活習慣にも関係して発症する脳疾患である。本マーカーが働き盛りにある中年男性の大うつ病マーカーとして精神疾患研究分野の学術的意義、そして上記に記載した社会的意義をもたらすことが期待している。
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