研究課題/領域番号 |
17K07076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡 雄一郎 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 講師 (30614432)
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研究分担者 |
佐藤 真 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 教授 (10222019)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 神経回路網 / 神経回路形成 / 大脳皮質 / 長連合線維 / plexin / 皮質内回路 / 組織透明化 / イメージング / sparse labeling / Kv channel / サブプレート / 神経科学 |
研究成果の概要 |
大脳皮質の機能領野間での情報伝達は高次皮質機能に重要であるが、領野間回路の形成過程や形成機構は不明であった。我々は、マウスを用いて大脳皮質6層構造の中で2/3層と5a層に分布するplxnd1発現ニューロンの軸索投射の様子を単一ニューロンレベルで解析し、領野間の連合性投射が、先行する大脳半球間の交連性投射から出芽する軸索側枝のうちの1本であることを見出した。この軸索側枝は、領野内の回路を作る他の軸索側枝と比べて伸長速度が速いことも明らかになった。また、同様に領野間の投射をもつ6b層のニューロンに発現するKcnab1遺伝子を同定し、皮質形成過程における発現変化や軸索投射との関係を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、独自に構築した大脳皮質領野間回路を単一ニューロンレベルで選択的に可視化する系を用いて、領野間の回路の形成過程を明らかにした。領野間回路は軸索側枝によるものであることから、その形成機構の解明は、複数領域への投射による脳内の並列回路の形成機構の解明に資するものである。自閉スペクトラム症にみられる運動機能の低下が1次体性感覚野と1次運動野の直接的な神経連絡の乱れと関連することが知られており、連合性回路の形成機構の解明により、その病態理解につながる可能性がある。
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