研究課題/領域番号 |
17K07084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
大平 耕司 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (80402832)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 成体神経新生 / 大脳新皮質 / 神経前駆細胞 / 精神疾患 / 免疫染色 / 抑制性神経細胞 / 精神神経疾患 / 大脳皮質 / 死後脳 / 脳疾患 / ヒト / 脳神経疾患 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
我々は、成体げっ歯類とマーモセットの大脳新皮質に神経前駆細胞(L1-INP細胞)を見出している。今回、ヒトの大脳新皮質にL1-INP細胞が存在するのかどうか調べた。 死後脳は、東京都健康長寿医療センター高齢者ブレインバンクから供与を受けた。健常者の大脳皮質をサンプルとして、L1-INP細胞の存在について調べたところ (n = 2)、これら2例において、L1-INP細胞を見出した。今後、例数を増やしつつ、抗体染色の条件など、慎重に検討していく。さらに、神経精神疾患患者の死後脳についても同様の解析を加えて、疾患と大脳新皮質の神経新生との相関性について明らかにしていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究において、げっ歯類やマーモセットなどの実験動物でのみ、L1-INP細胞の存在がわかっていたが、今回の研究によって、ヒトの大脳新皮質にもL1-INP細胞が存在する可能性が非常に高くなった。成体大脳新皮質の抑制性神経細胞の脱落や興奮抑制バランスの欠如は、様々な脳疾患と関係していることがわかっていることから、L1-INP細胞が脳疾患の細胞治療法に将来結びつく可能性がある。今後、健常者の死後脳とともに、認知症、特にアルツハイマー病患者の死後脳について注目して解析を継続していく予定である。
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