• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

細胞系譜特異的な神経回路形成に生後の経験が与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 17K07085
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関大阪大学

研究代表者

足澤 悦子  大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (00446262)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード神経回路形成 / 細胞系譜 / 神経回路 / シナプス / シナプス結合 / synapse
研究成果の概要

私はこれまでの研究により、大脳皮質バレル野4層における興奮性細胞間に形成される双方向性のシナプス結合は神経細胞の細胞系譜に依存して形成されることを明らかにした。本研究課題では、細胞系譜に依存して形成されるシナプス形成が生後の感覚入力の影響を受けるかどうかを検証した。発達期のマウスのヒゲを数日間切ることでヒゲからの感覚遮断を施したところ、ヒゲを切ったマウスでは、細胞系譜依存的な双方向性結合の形成が阻害されることを見出した。さらに、系譜が異なる細胞間の双方向性結合には影響しなかった。以上の結果より、大脳皮質における系譜依存的なシナプス形成は、生後の経験に影響を受けることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

私たちの脳は、神経細胞間シナプス結合によって形成される複雑な神経回路からなる。しかし、神経回路の形成基盤が不明のため、脳における情報処理がどのように行われているかを理解できない。私は、複雑な神経回路形成にどのような分子的ルールが存在するかを検証してきた。これまでに大脳皮質の神経回路は、生前の神経細胞の系譜に依存して作られることを示した。さらに本研究において、系譜に依存した神経回路形成は生後の経験の影響を受けることを明らかにした。今回の研究成果により、脳の複雑神経回路は、生前の系譜により決定されているだけでなく、生後の感覚入力を伴うことで完成することを明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] miR-124 dosage regulates prefrontal cortex function by dopaminergic modulation.2019

    • 著者名/発表者名
      Kozuka T, Omori Y, Watanabe S, Tarusawa E, Yamamoto H, Chaya T, Furuhashi M, Morita M, Sato T, Hirose S, Ohkawa Y, Yoshimura Y, Hikida T, Furukawa T.
    • 雑誌名

      Sci Rep.

      巻: Mar 5;9(1) 号: 1 ページ: 3445-3445

    • DOI

      10.1038/s41598-019-38910-2

    • NAID

      120006579467

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Establishment of clustered protocadherin-regulated high reciprocal connectivity between clonal cortical neurons requires sensory experience in mouse barrel cortex2019

    • 著者名/発表者名
      Etsuko Tarusawa
    • 学会等名
      Neuroscience 2019
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-03-11  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi