研究課題/領域番号 |
17K07086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
島田 忠之 公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主席研究員 (80379552)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | うつ・不安 / セロトニン / 軸索分枝形成 / FGFシグナル / ストレス / うつ・不安行動 / うつ・不安障害 / ストレス応答 / 神経軸索分枝形成 / セロトニン・ノルアドレナリン / 神経解剖学 |
研究成果の概要 |
Neuritinタンパク質によるセロトニン神経の軸索分枝形成能と、マウス個体のうつ・不安様行動との関連を解析した結果、NeuritinによるFGF受容体シグナルの活性化がセロトニン神経の軸索分枝形成を促進することを明らかにした。 また、マウスに対するストレス負荷やFGFシグナル阻害剤の投与により扁桃体におけるセロトニン神経軸索の密度が低下し、マウスのうつ・不安様行動が誘発することを確認した。 以上の結果から、ストレス負荷によりNeuritinの発現が低下し、それに伴い扁桃体におけるセロトニン神経の軸索密度が低下し、うつ・不安様行動が引き起こされると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗うつ・抗不安薬に関する研究から、セロトニンシグナルが重要な寄与を果たしていることは知られているが、具体的なメカニズムは不明である。本研究はセロトニン神経の軸索密度の変化がうつ・不安様行動を誘発することを示唆した。また、軸索密度を制御するメカニズムについても明らかにした。 このことは、新たなうつ・不安治療のターゲットを提示するものであり、メカニズムの解明は治療薬の開発にもつながるものである。
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