研究課題/領域番号 |
17K07088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
森 文秋 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (60200383)
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研究分担者 |
三木 康生 弘前大学, 医学研究科, 助教 (30709142)
若林 孝一 弘前大学, 医学研究科, 教授 (50240768)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 核内封入体病 / DIS3L2 / XRN1 / エキソリボヌクレアーゼ / ポリグルタミン病 / 神経変性疾患 / P小体 / ストレス顆粒 / 認知症 |
研究成果の概要 |
DIS3L2およびXRN1に対する抗体を用いた免疫組織化学を用いて、ポリグルタミン病およびINIBD患者の脳と正常対照者の脳を調べた。コントロールでは、DIS3L2およびXRN1に対する免疫反応は神経細胞質および神経網に認められた。INIBDでは、DIS3L2およびXRN1に対する免疫反応性が神経細胞およびグリア核内封入体に認められた。ユビキチンとDIS3L2またはXRN1の共局在化がこれらの封入体に認められた。しかし、ポリグルタミン病では、核内封入体はDIS3L2とXRN1に対して免疫陰性であった。エキソリボヌクレアーゼの核内封入体への固定化がINIBDの病態に関係している可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核内封入体病において、さまざまなストレスが、PB小体/ストレス顆粒関連蛋白の発現変動を惹起し、神経細胞ならびにアストログリアの核内にPB/SG関連蛋白が取り込まれ、核内封入体が形成される。特に成人型核内封入体病では、アストロサイトでの核内封入体形成が高頻度に起こることから、アストロサイトによる神経細胞ならびに軸索への栄養供給ならびに保護作用が阻害される可能性が考えられる。本研究で検討するPB小体/ストレス顆粒関連蛋白の動態は核内封入体病の病理発生機序の解明に役立ち、PB小体/ストレス顆粒関連蛋白の制御が神経難病治療に役立つ可能性を提示した。
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